情報発信ビジネスにおいて、必ずやらなければいけないのが「ペルソナ設定」です。
マーケティングの世界では一般的に使われる言葉で、ペルソナを明確にすることで、より刺さりやすいメッセージやコンセプトを作ることができます。
どれだけ売りたい商品、発信したいテーマがあったとしても、それを「誰に」向けて発信するかによって、使う言葉も、見せ方も、切り口も全て変わってくるからです。
だけど、これから情報発信ビジネスを始める方にとっては、「ペルソナ設定が大事なことはわかってるけどイメージがしにくい」とい方もいると思うんです。
そんな方におすすめなのが「過去の自分をペルソナにする」という考え方。
ここが決まれば自ずと、自分が発信する情報発信のテーマが決まってくるので、詳しく解説していきますね。
補足の解説音声はこちらをどうぞ
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ペルソナとは?
「ペルソナってなに?」って方のために、簡単に説明だけしておくと。
- 年齢
- 出身地、住まい
- 家族構成
- 職業
- 生活サイクル(1日、1週間の過ごし方)
- 1ヶ月の収支
- 趣味、関心
- 長所、短所
- 価値観(性格や志向)
- インターネットの利用状況
- どうしても解決したい悩みは?
- 手に入れたい欲求や目標は?
このように実在する一人の人間を想定することです。
というのも、30代の専業主婦、20代の男子大学生、50代の男性会社役員、40代の女性エステティシャンなど、年代や性別などにもよって趣味嗜好は違います。
だからこそ、不特定多数の人に向けてマーケティングを仕掛けようとしても、逆に的が絞りづらくなる。
大企業のように資金を使って大量広告をばら撒いたり、影響力を行使できるインフルエンサーなら、不特定多数の人にも売れるかもしれません。
でも、個人ビジネスでは無理です。
大企業のような多額の資金は使えないし、芸能人でもない一個人が不特定多数の人達の注目を集めていくことはほぼ不可能です。
だからこそ、特定の見込み客に向けて、ピンポイントの発信をすることによって、より刺さるメッセージが打てなければいけません。
全員に好かれる必要はないので、自分自身を必要としてくれるターゲットを集客できれば、それだけで自分のビジネスを確立できます。
投稿が見つかりません。赤の他人の気持ちはリサーチしても分からない
しかしペルソナは想像ではなく、実在する人でないと意味がないので、必ずリサーチが必要になってきます。
だけど、情報発信ビジネスを始めたばかりの人は、リサーチをしてもイマイチ気持ちを理解することができなかったりします。
例えば、「美容系ブログをやりたいから美容に悩んでる人をリサーチしてみよう!」となっても、自分が美容についてあまり興味がなかったら、そもそも何を調べていいのかがわからないんです。
「お肌をキレイにしたいのかなー」とか「若返りたいのかなー」とか、その程度の浅い思考しかできないんです。
その程度の理解でペルソナ設定をしてしまうと、「ニキビに困ってて、お肌をきれいにしたいOL」みたいな超ザックリとしたペルソナになってしまう。
でも、美容というテーマ1つ取っても、いろんなカテゴリーがあります。
- ニキビ
- 脚痩せ
- おしりの引き締め
- アンチエイジング
- バストアップ
- リフトアップ
- 姿勢矯正
- 疲労回復
・・など。これはほんの一例ですので、もっともっとあるはずです。
で、さらにその中でも性別(男女共に悩んでる人はいる)、年齢、職業、私生活によって悩みや欲求が違うわけです。
そこも考えないまま、とりあえず「美容商品をアフィリエイトしよう」としても、誰にどうやって売るの???って思いませんか(笑)
今まで色んな人にビジネスを教えてきて、自分に興味ないジャンルを選んだり、自分が儲けたいからという理由でビジネスをやろうとしてた人は、ほぼほぼこんな状況です。
ブログアクセスがない、メルマガ集客できない、売上が作れない、という状況になってる人は、ペルソナ設定ができてなかったり、ペルソナ設定してたとしても的外れになってることがあります。
でもこれって、馬鹿にしてるわけじゃなく、それくらい興味のない他人の気持ちを察することって難しいんですよ。
「過去の自分」のことが一番理解できる
あなたが経験則や知識をすでに持っているなら、どんなジャンルでも的を得たペルソナ設定はできるかもしれませんが、初心者の方にとっては「赤の他人をペルソナにはしない」ほうがいい。
じゃあどうすべきかというと、「過去の自分」をペルソナに設定すればいいんです。
例えば、僕の場合は
- お金儲けや他人の成功像を追い求めた結果、幸せになれないと気づいてしまった
- 「好きなこと」と言いながら洗脳してるビジネス業界の風潮に対する苛立ち
- だけど自分にしか出来ないことって何かがわからない
という「過去の自分」に向けた情報発信をしています。
当時の僕は生きる意味を見失いかけていて、ビジネスをやめようとさえ思ったこともありました。
でも、本当は「正しい方法」を知らなかっただけで、必ず今の状況から抜け出せるから諦めるな。と、そういうメッセージを込めて普段から情報発信してるんですよね。
プロフィールはもろに過去の自分に向けて+同じ境遇で苦しんでる人たちにも「解決する道がある」と知ってもらうために書いています。
なので、過去のあなたが、
- 悩んでいたこと
- 困っていたこと
- 怒っていたこと
- 悔しかったこと
- 不満だったこと
- 挫折したこと
を思い浮かべてみれば、いくらでもエピソードって出てこないですか?
あのときの感情や心の痛みなど、鮮明にイメージができませんか?
よほど、特異な経験をしてない限り、あなたが悩んできたことって、他の人たちも同じように悩んでるわけですよ。
「恋愛経験で悩んできた」「太っていて悩んでいた」「コミュニケーション力で悩んでいた」「ニキビで悩んでいた」「英会話の勉強法で悩んでいた」「受験勉強で悩んでいた」「夫婦関係で悩んでいた」・・・エトセトラ。
じゃあ、その当時の自分に向けて、「アドバイスをするとしたら」・・あなたはなんて声をかけてあげるでしょうか?
ここを考えてみると、具体的なペルソナが設定できるようになります。
大切な人がもし目の前で苦しんでいたら?
それと、情報発信ビジネスする上で、スキルや実績がないことを「出来ない理由」に並べる人もいますが、それって視点がズレてるんですよね。
もしあなたの大切な人が、「あと3ヶ月後に何かの病気で亡くなってしまうと分かったら?」・・あなたは必死になって解決策を探すはずです。
スキルや実績に自信がない。
たしかに気持ちはわかるけど、
もし大切な人がめちゃめちゃ困ってたら、同じ事言えるだろうか?きっと猛烈に調べるし、解決策を一生懸命考えるし、何とか力になろうと動くはず。
それって自信とか、実績とか関係ないじゃないですか。
情報発信ってそういうことです。— 桑名世大(seidai kuwana) (@aso_sei) 2018年9月20日
ちょっと不謹慎な例えで申し訳ないですが、3ヶ月後にはその病気や分野についてめちゃめちゃ詳しくなってるはずです。
まだその病気について知識が浅い人(なおかつ現状困ってる人)からすると、それは非常に価値的なことなんですよ。
「ペルソナ設定」とか「◯◯マーケティング」とか横文字を覚えるのも大事なんですけど、それ以前に「この人のために」って思えることじゃないと、心に届くメッセージって作れないんですよね。
情報発信ビジネスっていうのは、人間関係ビジネスなんです。
人間がいることを忘れて、儲けや数字ばかりを考えていたら、ペルソナに寄り添った情報発信はできないんです。
もし過去の自分がイメージできない人は、「身近な大切な人」のために自分は何ができるか?を考えてみれば、自ずと答えは見つかってくるかと。
ただし情報発信をして方向性が変わることもある
ただですね、ペルソナを過去の自分に設定したからと言って、本当にそんなお客さんがいるのかどうかは別問題。
あくまでも最初の方向性を決める上で、過去の自分をイメージすると考えが整理しやすい、というだけです。
あとは、実際に情報発信をしながら、実際に商品を作って売ってみながら反応を確かめていく。
もしかしたら、最初に立てた仮説が違っていて、別のニーズがあったことに気付くかもしれません。
あれこれ自分で考えて悩むよりも、リアルなお客様の声を聞いていくことが一番確実なので、ぜひ覚えておいてください。
コメント
コメント一覧 (2件)
こんにちは とても心に響くブログに感銘してます。 ちなみに 「この人のために…. 」のこの人が複数いる場合はどう捉えるといいですか?
[…] 職業・オレ~生き方をお金に変える…情報発信ビジネスのペルソナ設定は「過去の自分」にすべき理由これから情報発信ビジネスを始める方にとっては、「ペルソナ設定が大事なことは […]