好きなことは後回しでお金を優先してビジネスを始めるべきか?

好きなことは後回しにして、お金稼ぐことを優先すべきか?

お金稼ぎよりも、好きなことを優先して取り組んだほうがいいのか?

 

起業や副業を考えてる方にとっては、このテーマはかなり頭を悩ませることだろうと思います。

結論から言ってしまえば、僕はどっちでもいい。というかケースバイケースだから、答えなんてないと考えてます。

 

資金に余裕もなく経験も乏しいのであれば、四の五の言わずに、まず稼ぐこと、0→1を早く突破することが大事ですし。

資金に余裕もあって方向性が見えてる、武器が自分にあるなら、自分のやりたいことを優先したほうがいい。

ただここの「見極め」がけっこう難しいのも事実です。

 

最近、あるセミナーの懇親会で出会った男性と話していた時に、「好きを優先すべきか?お金を優先すべきか?」について考えさせられることがあったので、その時の話題をシェアしたいと思います。

 

情報商材アフィリエイトでまず稼いで、好きな仕事をやるつもりです

場所は大阪難波にある、少しこじゃれた個室居酒屋。

懇親会の参加人数30名近くに対して、通されたのは20名規模しかない座敷部屋。

明らかにキャパオーバーな空間に「中途半端な席に座ったら絶対身動き取れなくなる」と判断した僕は、一目散に窓際の席に着きましたw

そこでたまたま目の前の席に座っていたのが、その男性です。

 

年齢は40~50代くらい。その方は、もともとデザイナーのお仕事を20年くらいやっていたようですが、今は情報商材アフィリエイトで稼ぐために日々作業してるんだとか。

僕がなぜデザイナーの仕事辞めて、情報商材アフィリエイトなのか?を尋ねたところ、「ネットビジネスで稼ぎやすそうなのが情報商材アフィリエイトだと聞いたから」とのことでした。

 

質問を変えて、なんでデザイナーの仕事を辞めてしまったのか?を聞くと、「労働仕事から抜け出せない、クライアントの要望に振り回されるので、続けるのがしんどくなった」とのこと。

でもデザインの仕事自体は嫌いじゃないし、むしろ好きなほうだと。とも仰ってました。

 

ただ今は、仕事を辞めてしまって収入がないから、まず情報商材アフィリエイトで稼ぐ→その後に好きなデザインの仕事をフリーランスとして再開する、という考えだったようです。

 

コレを聞いて、あなたはどう感じるでしょうか?

僕はこれを聞いて、「え?情報商材アフィリエイトやる必要ある?」って率直に感じてしまいました。

 

稼げそうなビジネス vs 自分のやりたいビジネス

どうしてもネットビジネスという世界を知ってしまうと、自動収入とか、レバレッジとか、一発で月収50万、みたいなファンタジーを想像しがちですw

 

だからビジネスを教えてる人たちの論法としては、まずは実績を作りましょう。まずはお金に余裕を作りましょう。

そこから、自分の好きなことをやればお金に苦労することなく、楽しんでビジネスができるようになります。

っていうパターンが、もうテンプレート化されています。

 

もちろん、それも一理あると思います。

全く経験も実績もなくて、なにも売れるサービスもない、ビジネスってよく分からんっていう人なら、とっつきやすそうなビジネスから始めるのはアリかと。

転売でも、情報商材アフィリエイトでも、何でもいいので「ビジネス(商売)」を実践しながら学ぶというのは大事ですからね。

 

だけど、既に自分の経験や武器を持っている人。既にやりたいことが決まっている人。

この場合は、わざわざ興味もないアフィリエイトとかやらなくても、自分のビジネスを形にすることからすぐ始めていくべきだと思います。

 

特に、この男性の場合はデザイナー歴が20年もあるわけで、経験値もスキルも申し分ないです。

だから将来的に好きなことを仕事に・・・じゃなくて、今すぐにその好きなデザインで、どうやって仕事を取っていけばいいのか?そこを真っ先に学ぶべきだし、実践すべきなんですね。

 

自分の経験・知識を過小評価していないか?

意外なことにデザイナーの世界に限らず、自分の経験や知識には価値がない。と思い込んでる方は少なくありません。

この男性の方も、デザイナーなんて腐るほど周りにいるし、フリーランスでやっても安く買い叩かれてクライアントに振り回されるだけ。

だから好きとお金は両立しない。という価値観を持っていました。

 

でもこれって、実は思い込みMAXな状態なんです。

僕の知り合いでもデザイン歴1~2年程度なのに独立して、法人契約を年間100万円で受注してきたり、個人事業主を相手に仕事をしてるような人もいます。

じゃあこの人は、クライアントに振り回されてるか?っていうと、そうでもなくて主導権を取って、自分が疲弊しないような仕事の取り方をしてるので、続けられているんですね。

もっと具体的にいうと、コンセプトやターゲット設定を明確にしてるってことです。

 

  • 自分はどういうお客さんの役に立ちたいのか?(逆にどういう人は相手にしないのか?)
  • どういう理念で仕事をしてるのか?自分のデザインはどういうスタイルでやってるのか?

こういった戦略をしっかり練ったうえで、お客さんに提示ができるので必要性がある人にしっかり価値を届けられてるんですね。

 

ちなみに僕はデザイナーの世界は知らないのですが、あくまで発注者目線でもお伝えすると、デザインスキルとか知識どうこうよりも、こっちの世界観やイメージをくみ取ってくれるデザイナーさんのほうが価値を感じます。

ただデザインを作る人ならあまり必要性を感じません。

 

もっと言ってしまえば、僕の仕事のスタンスや価値観をちゃんと理解してくれてる人です。

マーケティングとかインターネット集客のことを知っていて、どういう設計で、どういうデザインを使えば、効果的なブランディングに繋がるか?などを、一緒に考えてくれるような人、適切なアドバイスをくれるような人。

こういう方は、他のデザイナーさんよりも僕にとって価値が高いので、必要性を感じれば高いお金を出してでも仕事をお願いしようという気持ちになれます。

 

だからこそ、デザイナーは安く買い叩かれる、クライアントに振り回されるという、固定観念に縛られるんじゃなくて、もっと市場を理解して、どうすれば自分の経験や知識を価値に変換できるか?を考えないといけないんです。

そこの視点さえ加われば、すぐにデザインの仕事でメシが食える状態になれるでしょう。

 

・・その方にはそこまで言わなかったですが、もし僕のコミュニティメンバーさんなら上記のようなアドバイスをしますね。

 

自分の当たり前の中に、価値がある

その業界で長く仕事をすればするほど、常識や固定観念に縛られてしまって、ここまでが限界だと感じる人は多いと思います。

もっといえば「自分にはスキルなんてない」って自己否定してる人ほど、自分の価値に気付いてないだけで、マネタイズできるネタを持ってる人って本当に沢山いますから。

 

自分にとっての当たり前、自分にとっての普通って、他の人にとっては違いますからね。

でも自分にとってはそれが普通すぎて、価値があるなんて気付けないんです。

ただ冗談抜きで、ごく普通の会社員、ごく普通のOL、ごく普通の主婦の方でさえも、武器にできる経験って気付いてないだけで全員持っています。

 

だからこそ自分の常識を疑ったほうがいい。本当に自分の当たり前って当たり前なのか?って。

わざわざ全くのゼロベースから何かを学びなおしたり、苦手なこと、不足してる知識を全部補おうとするよりも、自分の武器を磨いて尖らせていったほうが早いですからね。

 

僕は最初、お金を稼ぐことを優先して「転売ビジネス」を始めましたが、長くは続けられませんでした。

自分で稼げるようにもなったし、教えて稼がせることもできましたけど、ここに情熱は注げなかったんです。

 

それよりも僕は人の話や悩みを聞いたり、その人の強みや才能を引き出すような仕事のほうが向いてることに気付いたので、今はそれを活かして好きなことでビジネスを構築するためのお手伝いをしています。

 

実は転売ビジネスをやる前から、そんな仕事が出来たらいいなと思ってたんです。

だけど、何も経験もスキルもない僕が、それをやるのは絶対無理だって思い込んでいたから、「まずはお金を稼いで実績を作ってから・・」となぜか全然関係ないビジネスに手を伸ばしてしまいましたw

結果論になりますけど、ぶっちゃけ今思えばやらなくてもよかったなと思います。

 

まとめ

ということで、まとめますと。

好きなこと、お金、どっちを優先すべきか答えはないですが、本当に好きなことでお金も両立できないのか?をまず考えてみたほうがいいですね。

そうでないと僕みたいに、「やっぱりこれがやりたかった」って遠回りした後に気付きますからw

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