自分ブランドを構築するコンセプトの作り方とキャッチコピー5つの事例

情報発信ビジネスの中で、コンセプトメイキングこそが最も重要。

というか、どんなビジネスでもコンセプトがない発信は誰の目にも止まらないし、反応が取れません。

 

コピーライティングよりも、アクセスアップよりも、Facebookで友達5,000人作るよりも、バズる記事を書くよりも、「コンセプト」が命。

 

世の中で影響力がある会社、サービスにはすべてコンセプトがあります。例えば、

  • スターバックスなら「家庭でもなく職場でもない第3の空間(サードプレイス)」
  • ディズニーなら「夢と魔法の国」
  • ボディショップなら「動物実験を行わない環境に優しい天然化粧品」
  • ウイダーinゼリーなら「10秒チャージ2時間キープ」

みたいな感じで、コンセプトにその会社の理念や商品特徴がすべて集約されています。

 

これは個人が情報発信する上でも大事な考え方で、あなたのコンセプトが明確でなければお客さんはあなたに興味を持ってくれません。

なぜあなたじゃないといけないのか?なぜあなたから買わないといけないのか?という理由が伝わっていないから、ほとんどの情報発信者は埋もれてしまうんです。

 

ただ、「コンセプト」ってカタカナで言われても、よく意味がわからない方、どうやって作ればいいか迷ってる方も多いと思います。

ということで、今回は「コンセプトの作り方とキャッチコピーの事例」について解説していきますね。

情報発信ビジネスにおけるコンセプトの定義とは?

僕なりの定義をするならば、情報発信ビジネスにおけるコンセプトは「理念の言語化」なんですよね。

コンセプト迷い中の人
え?意味がよくわかりません

って聞こえてきそうなので、もう少し詳しく説明しますね。

 

例えば、恋愛系の情報発信をしてる方であれば

「学生時代にコミュニケーション力や空気を読む力が低くて、友人から嫌われたり、好きな人に振られた辛い経験がある。だから自分と同じように不器用さが原因でモテない人のために、女性からモテるだけじゃなく、友人からも好かれる魅力ある人間になってほしい」

みたいな、自分が経験から生み出される想いや理念があると、見込み客に刺さりやすくなるんですよね。

 

ただ「モテる方法を教えます」って言うよりも、「こんな人のために、こういう想いで、こうなってほしくて活動してる」って伝えることで、よりあなたの存在が見込み客に認知されやすくなる。

「あ、この人は自分の事わかってくれてる」「この人の提示してる未来に自分も一緒に行きたい」って同じ境遇を持つ人は、無意識に感じてくれるんですよ。

コンセプトを作る目的とは?

そもそもお客さんは、あなたのことも、商品のことも、どんな思いでビジネスをやってるのかも、基本的に知りません。

むしろ誰も興味がないと思ったほうが良いです。

 

しかも今って、情報が溢れてる時代ですから、モノや情報そのものに価値がなくなってきてるんですよね。

家電にしろ、ごはん屋さんにしろ、化粧品にしろ、洋服にしろ、街中にもインターネットの中にもいくらでも情報は転がってるので、普通のことやってても埋もれちゃうんですよね。

 

ただのコーヒー、ただの遊園地、ただの化粧品、ただのジュースだけなら、べつにどこで買ってもいいわけです。

 

でも、「自分たちはどういう想いで、誰のためにサービスを提供してるのか?」というコンセプトが根底にあるからこそ、そこに共感が生まれ熱狂し、「他所じゃなくてここで買いたい!」というファンが増えていきます。

 

情報発信も同じで、「稼ぎ方を教えます」「英語を教えます」「モテる方法を教えます」だと、あなたじゃなくてもいいわけなので、代えがいくらでも利くんです。

 

それこそ同じ情報・ノウハウであれば、実績が凄い人や有名な人から教わりたいに決まっていまし、その中でも値段が安いところを選びたくなるじゃないですか?

 

僕のところへ「集客で困っています」「良いお客さんが来なくて・・」と相談に来られる人のほとんどが、コンセプトがない人です。

「コンセプト」がないから、メリットだけに人が寄ってきて、損得勘定の付き合いになったり、イチャモンをつけられやすくなるんです。

 

だから情報発信ビジネスに限らず、どんな商売をやるにしても、機能性や値段の安さみたいなもので競ったら絶対に駄目。

いくら稼いだとか、どんな実績や資格を持ってるという点も必要ですが、それ以上に「あなたの理念(コンセプト)」で引っ張らないと、この情報化社会では選んでもらえません。

コンセプトの作り方

ということで、本題であるコンセプトの作り方を。

まずは、以下の3つの質問に対する答えを、頭がパンクするくらい考えてください。

  • 誰のため(ターゲットは誰か?)
  • なんのため(提供する価値、得られる成果は?)
  • なぜ自分が(あなたの理念、ストーリーは?)

この3つに答えられないと、コンセプトが作れません。

誰のため(ターゲットは誰か?)

あなたは見込み客は誰でしょうか?どんな悩みを抱えていて、どんな欲求を持っているでしょうか?

  • 年齢
  • 出身地、住まい
  • 家族構成
  • 職業
  • 生活サイクル(1日、1週間の過ごし方)
  • 1ヶ月の収支
  • 趣味、関心
  • 長所、短所
  • 価値観(性格や志向)
  • インターネットの利用状況
  • どうしても解決したい悩みは?
  • 手に入れたい欲求や目標は?

もし、「ターゲットは誰について詳しく教えてください」と聞かれたときに、ここの項目がパッと出てきますか?

 

もし曖昧であるなら、まずは自分の情報発信のターゲットを決めることから。

で、これは想像で決めるのではなく、リサーチを必ずしてください(リサーチについては下記を参考に)

何のため(提供する価値、得られる成果は?)

  • ターゲットに対して、具体的にどんな情報やサービスを提供しますか?
  • またそれによって得られる効果、変化はなんですか?

ターゲットリサーチした情報を元に、悩みを解決する方法や、欲求を満たせることは出来ないかを考えてみてください。

 

例えば、こんな事例があります。

昔、森永製菓は飲料市場に参入するために、アスリート向けの商品を開発しようと調査を実施。

ある選手から毎朝牛乳とバナナを摂っていることを伺い、ほかのアスリートからも食べることと飲むことを一緒にしたいという要望があることがわかった。

「口からエネルギーを補給でき、その後にすぐ運動ができる。しかも、飲みながらも食べた感じがするもの。それらのニーズを満たせる食品って作れないか?」

そこで誕生したのが、「ウィダーinゼリー(飲むゼリー、10秒チャージ)」

  • ターゲット:アスリート
  • 悩み:食べること、飲むことを一緒にしたい(時間がない、簡単に栄養補給したい)
  • 解決策:ウィダーinゼリー(飲む+食べるゼリー)
  • 効果:10秒で栄養チャージ

まさに「誰のため、なんのため」がわかりやすく体現された商品ですね。

 

ここでポイントなのは、「痒い所に手が届く」ものを見つけるということです。

 

ターゲットは悩みや欲求は持っていても、それがうまく言語化できなかったり、具体的にそれがなにか?を把握できていません。

だから「何に困ってますか?」なんて聞いても答えられないんです(笑)

 

だからこそ、見込み客の過去の体験談やエピソードにフォーカスを当てて、

  • Who:誰が
  • What:何を
  • When:いつ
  • Where:どこで
  • Why:なぜ
  • How:どのように

という具体的な場面から「もしかしてこう思ってない?」「本当はこれが言いたいんじゃない?」と見込み客の声にならない声を代弁してあげる必要があります。

 

相手の気持ちが分かるからこそ、共感される情報発信ができるようになるし、コンセプトに人が集まるようになるんです。

なぜ自分が(あなたの理念、ストーリーは?)

「誰のため」「なんのため」が定まるだけでも、売れるコンセプトは作れますが、さらにもうひと押し必要です。

それが、「なぜあなたじゃないといけないのか?」という理由です。

 

いくら儲かるビジネスだとしても、いくら時代の流れに合ったビジネスだとしても、自分自身が心からやりたいと思えることじゃないと、情熱を注ぐことができず、長続きはしません。

 

また、いくら良い商品やサービスができても、もし似たようなものが他所にあったら「もっと安いところで買えばいい」「もっと有名な人のほうがいい」となってしまいます。

ノウハウや役に立つ情報だけなら、いくらでも代えがきくからです。

 

だから最終的には、あなた自身の「理念」で買ってもらわないといけないんです。

  • 自分がそのビジネスをやろうと思ったキッカケ
  • なぜ自分はその人のために力になりたいのか
  • 自分はその人たちをどんな未来へ連れていきたいのか
  • 自分はどんな未来や理想を目指しているのか

こういった理念を自分のストーリーで語ることによって、あなたじゃないといけない理由が完成します。

 

子供を育ててる母親の気持ちが分かるのは、子育てしてる母親でしかわかりません。

恋愛で悩んでいる人の気持ちが分かるのは、恋愛で悩んだことがある人しかわかりません。

あるいは「過去の自分」と似たような人がターゲットになるかもしれない。

 

じゃあそのターゲットの気持ちを一番理解できるのは?と考えたら自分しかいないわけです。

自分だからこそ、その人の悩みや欲求が理解できるし、寄り添えるし、なんて声をかけたら嬉しいかもわかるはずです。

 

情報発信はノウハウを教えることじゃなくて、居場所つくりであり、誰かのにとっての味方になってあげることです。

コンセプトのキャッチコピー作りと5つの事例

「誰のため」「なんのため」「なぜ自分が」という問いに答えられるようになったら、次にやることはキャッチコピー作り。

ズバリ、一言で「あなたのコンセプトはなに?」が説明できるようにしましょう。

 

  1. あなた(その商品)が目指す理想の姿は?
  2. あなた(その商品)が業界や顧客へ与える影響は?
  3. あなた(その商品)が生み出す新しい常識は?
  4. あなた(その商品)が打倒する敵は?
  5. あなた(その商品)のコアを一言で表すとしたら?

上記のポイントを参考にいくつか事例を見せていきますね。

どれが正解とかはないので、自分が一番しっくりくる言葉を探していきましょう。

あなた(その商品)が目指す理想の姿は?

あなたの活動に参加することで、あなたの商品を購入することで手に入る、理想の姿・状態。

見込み客に対して、あなたが提示する憧れや理想像を一言で言い表すなら?を考えてみてください。

タビジョ(旅する女子)

“タビジョ”とは、エイチ・アイ・エスが展開するコミュニティマーケティングの施策の一つ。旅と写真に相性が良さそうな女子にターゲットを絞り、旅する女子のためのコミュニティとして2016年3月に始動した。具体的には、Instagramで同社指定のハッシュタグ「#タビジョ」のタグを付けた投稿を通して、コミュニケーションを図るというもの。スタートから約1年半で、投稿件数は45万件を突破し、公式アカウント「tabi_jo」は4万人以上のフォロワーを抱えている。

引用元: https://markezine.jp/article/detail/27399

あなた(その商品)が顧客の現実に及ぼす変化は?

あなたの商品や活動によってもたらされる、顧客の具体的な変化やメリットを一言で言い表すことができないか考えてみてください。

QBハウス(10分の身だしなみ)

カットにかける時間は約10分。10分を超えることもあるが、追加料金の発生はない。ヘアカットだけを行い、顔剃り・シャンプー・ブローは行わない。シャンプーを行わない代わりに、散髪後にエアウォッシャーという掃除機を使って頭部に残った髪の毛を取り除いている。

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/キュービーネット

あなた(その商品)が生み出す新しい常識は?

既存のサービス、業界の中で常識になってることを覆して、新しい常識や新しい定義はできないか?を考えてみましょう。

当たり前にみんなが知ってるものでも、切り口や見方を変えるだけで全く新しいものになります。

AKB48(会いにいけるアイドル)

作詞家・秋元康が総合プロデューサーを務める、2005年12月より活動開始のアイドルグループ。コンセプトは「会いにいけるアイドル」。AKB48プロジェクトのユニークな点は、アイドルが成長してゆく過程をファンが共有できることです。

引用元:http://jkt48.com/about/akb48?lang=jp

あなた(その商品)が打倒する敵は?

あなたの顧客を苦しめている敵、業界に蔓延ってる不条理と、逆のポジションを取れないか?を考えてみてください。

世の中に対して、業界に対して「おかしいことはおかしい」とハッキリ発言することで、あなたはお客さんの味方になり代弁者になれます。

ザ・ボディショップ(動物実験を行わない天然化粧品)

1976年、アニータ・ロディックが天然原料をベースとしたオリジナル化粧品を製造、販売する企業として設立した。2007年現在、世界50カ国以上に2,000店以上を展開している。企業の中心的な価値に、広範囲にわたる地球上の問題への対策を支援する、強い取り組みで世間の知られるところとなった。 化粧品製造における動物実験に反対する、人権擁護に積極的に取り組むなど、社会的企業として世界をリードする企業となっている。

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/ザ・ボディショップ

あなた(その商品)のコアを一言で表すとしたら?

私の活動(商品)は、「このために(この人のため)にある」と自分のコア(信念)と繋がった言葉を、自分の言葉で定義してみましょう。

シャネル(女による女のためのモード)

ココ・シャネルが興したファッションブランド、および同ブランドを展開する企業である。レディース商品を中心に展開しており、服飾・化粧品・香水・宝飾品・時計と展開分野は幅広い。ウーマン・リブ的な「古い価値観にとらわれない女性像」がブランドポリシー。喪服用途であった黒い服を「リトル・ブラック・ドレス」として広汎的に広め、また自立した働く女性のためのジャージ素材、ツイード素材のスーツを打ち出すなどファッションの歴史を次々と刷新していった

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/シャネル

まとめ

最後にまとめると、コンセプトとは「理念の言語化」です。

誰のため、なんのため、なぜ自分がそのビジネスをやるのか?ということに徹底的に向き合うこと。

 

その上で、

  1. あなた(その商品)が目指す理想の姿は?
  2. あなた(その商品)が業界や顧客へ与える影響は?
  3. あなた(その商品)が生み出す新しい常識は?
  4. あなた(その商品)が打倒する敵は?
  5. あなた(その商品)のコアを一言で表すとしたら?

この5つのポイントを参考にして、自分ならではのコンセプトを作ってみてください。

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