仕事柄、色んな方の記事添削をしてるのですが、「読者目線に立った記事の書き方が分からない」という相談をよくいただきます。
本人の中では「読者目線に立ててるつもり」でも、実際に記事を読んでみるとタイトルと内容が一致してなかったり、読者さんの悩みを理解してなかったりしてるケースはよくあります。
じゃあそこで「読者目線を意識しよう」と思っても、肝心の読者目線という定義が分かってなかったら解決できないですよね(笑)
なので、今回は読者さん(検索ユーザー)がどういうプロセスであなたの記事にたどり着いて、どんな心理で記事を読んでいくのか?という具体的な流れを解説していきます。
ここをしっかりイメージできていれば、読者目線のポイントが理解できるはずです。
読者さん(検索ユーザー)の検索意図を図解解説
読者さんは困っている or 知りたがっている
まず前提として、検索しにくる読者さんは「悩み」や「欲求」が必ずあります。
- 困ってるから解決策が知りたい
- 気になるから情報を知りたい
基本的にはこの2つです。
もし彼氏と「九州旅行に行きたい(行く予定をしてる)」という読者さんであれば、まだ具体的なプランなどは決まってないけど「九州の情報を知りたい」というニーズが生まれます。
調べたい情報を検索窓に入力する
じゃあ次にやることは、検索です。
もうすでに行先が具体的に決まっていて、現地の美味しいごはん屋さんを知りたい場合であれば、「福岡県 もつ鍋 おすすめ」みたいな具体的なキーワードで検索します。
だけど、まだ具体的なプランが決まってない読者さんであれば「九州の情報を知る」ことのほうが優先です。
なので、とりあえず「九州 旅行 カップル」というキーワードで情報を仕入れることをします。
検索結果から興味ある記事を探す
そこで検索結果の一覧が表示されました。
ここで読者さん見るのは、「タイトル」と「サブディスクリプション」です。
ここの一覧を見て自分が知りたそうな情報が載っているかどうか、興味を惹く記事があるかどうかを探します。
- タイトル(図解のピンク枠)⇒記事タイトル
- ディスクリプション(図解のオレンジ枠)⇒記事説明
ここは読者さんの興味を惹くことが大事なので、他の記事よりもクリックしたくなるような内容になるように工夫が必要です
読者さんの中で、気になるタイトルを見つけたら、そこで初めてクリックをして記事内容を確認しようという行動に移ります。
記事内容を確認する
記事にたどり着いた時の読者さんの心理は、
- 導入文を読む⇒この記事で得られる情報やメリットは?
- 本文⇒具体的な中身があるか、わかりやすいか?
- その結果⇒満足する or 離脱する
ザックリ言えばこのプロセスで動いていきます。
まず導入文の段階で「有益な情報が得られそうにない」と判断されれば、ブログ記事からすぐ離れてしまうので、まず結論から先に伝えましょう。
【導入文の例】
九州各県のオススメのデートスポットをご紹介します!恋人といざ九州旅行に行こうとなっても、観光スポットや有名なグルメなどは分かっていても、デートスポットとなると探すのに苦労しそうですよね。そんなカップルのために当ブログで厳選した観光スポットをまとめました。この記事を読めば彼氏との九州旅行デートもラブラブに過ごせますよ。
例えばですがこんな感じで、
- この記事の目的 ⇒ 九州各県のオススメのデートスポットを紹介
- 誰に向けて ⇒ 恋人と九州旅行に行こうとしてる人
- どんな悩みの人に対して ⇒ 九州の知識がないのでどこに行けばいいかわからない
- どんな解決策やメリットが得られる ⇒ カップルにおすすめの九州観光スポット、比較検討できる情報
というのがシンプルに伝われば、読者さんは「私の知りたい情報がある」となるので続きを読んでくれやすくなります。
あとは、各見出しで具体的な中身の話を読んでいきます。
- 九州の各県おすすめ観光スポット
- シーズン、目的別のおすすめ情報
- おすすめの旅行ルート
など、九州旅行を検討してる読者さん(カップル)に向けて必要な情報をしっかり書けていれば、読者さんは満足してくれます。
逆にここの情報が不十分だったり、内容がマッチしてないのであれば早期離脱に繋がります。
ブログ記事は読者さんからの質問である
一連の読者さんの動きを見てもらったので、多少はイメージが膨らんだのではないかと思います。
検索キーワードというのは言い換えれば「読者さんからの質問」です。
あなたに聞いてるんですよ、「〇〇について教えて」「△△で困ってるんやけどどうしよう」って。
だからブログタイトルや記事内容は「読者さんの質問に対する答え」を示してあげればいいんです。
つまり、コミュニケーションが前提であるということを覚えておけば、読者目線というのが理解できるかと。
そこを踏まえながら「どんな読者を記事に集めたいか?」を考えてキーワード選定をすれば大きくズレた記事にはならないはずです。
読者目線になっていない記事の事例
あとここで、読者目線になっていない記事の事例をいくつか紹介しますね。
もしここに該当していたら、読者目線になっていない可能性があるので要チェックです。
タイトルと記事内容が一致していない
例えば、「カップル必見!九州旅行の全7県おすすめデートスポットを紹介」というタイトルなのに。
記事内容が、北海道について書いてあったり一人旅について書かかれててたら、どう思いますか?
「九州旅行のデートスポットを知りたい読者さん」にとっては不必要な情報ですよね。
ここまで極端な例はないと思いますが、よくよく記事内容を読んでみたらタイトルと全然違うこと書いてた..っていうのは僕もやりがちですw
なので、ちゃんとタイトルに合わせた適切な答えになっているか?をチェックしながら投稿していくようにしましょう。
自分(とブログ)を知ってる前提で書いている
検索からたどり着いた読者さんは、基本的にあなたのこともブログのことも知りません。
なのに、それを無視して自分のことを前提で記事を書いてしまい「今日はどこどこに行ってきて、こんな出来事があって~」って自分語りやプライベートの話ばかりしても興味がないわけです。
メルマガ読者向けの記事、既存読者さん向けの記事なら構いませんが、基本は「誰も自分のことを知らない」という前提で書くようにしましょう。
また他の記事も読んでくれているという前提で、「あの記事では~」「あの時の続きなんですが~」と唐突に別の話題を書いてしまうと、前後の文脈が分からないので話についていけなくなります。
以前に書いた記事について触れるのであれば、必ず時系列が分かるように説明をしたり、関連記事を紹介するなりして、初めての人が理解できるよう配慮していきましょう。
まず読者さんが知りたいのは「検索キーワードの答え」です。
読者が使わない言葉を使ってる
自分が何気なく使ってる「専門用語」が、読者さんからすると馴染みのない言葉である可能性があります。
例えば、女性初心者向けにビジネスを教えるブログだった場合、
- ビジネス戦略
- 副業で稼ぐための全体像
女性初心者の方だったらどっちの言葉がピンと来るでしょうか?
「ビジネス戦略」という言葉だとちょっと難しそう…って自分には関係ないと思われかねません。
それよりかは「副業で稼ぐための全体像」のほうが初心者の方にとってはイメージがしやすいので話を聞いてくれやすくなります。
同じ意味でも、言葉の表現1つで受け取り方が全く変わってしまいますので、気を付けてください。
まとめ
- 読者さんは困っている or 知りたがっている
- 調べたい情報を検索窓に入力する
- 検索結果から興味ある記事を探す
- 記事内容を確認する
読者さん(検索ユーザー)は基本的にこのプロセスからブログにたどり着くので、キーワード選定や記事作成をするときも、どんな読者さんに向けて書くのか?を考えるようにしていきましょう。
あとはブログ記事を読みに来てくれる人に、興味を持ってもらい満足してもらうためのコミュニケーションを取るには?という意識で、記事を書いていけば読者目線から外れた記事にはならないはずです。
「〇〇すればいい」という絶対的な答えはなくて、根本的に『人間心理』を理解することが一番のポイントです。
ぜひ参考にしてみてください。
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