「オンラインサロン」のような継続課金型のビジネスモデルって魅力的ですよね。
毎月毎月決まった売上が発生することを考えると、なんか安定してそうで「楽」そうなイメージって少なからずあると思うんです。
実際、ビジネスを教えてるときにもクライアントさんから「オンラインサロンやってみたい」「コミュニティを運営してみたい」という相談はよく受けますから。
僕も情報発信ビジネスを学ぶコミュニティを運営していますので、メリットがたくさんあることも知っています。
…ですが、僕の意見としてはオンラインサロンは初心者の方にはおすすめしませんw
初心者の方はオンラインサロン(継続課金型)よりも、売切り型のサービスや個別サポートを売るほうがマネタイズしやすいからです。
今回はその理由については深堀りしていこうと思います。
オンラインサロン(継続課金型ビジネス)は初心者には難しい理由
まず結論から言うと、理由はこれです。
- 毎月メンバーさんを満足させ続けないといけない
- 労力と収入が見合わない(好きじゃないと続かない)
- 運営者のメンタルが収入にモロ直結する
毎月メンバーさんを満足させ続けないといけない
月額課金は毎月が勝負です。
仮に月額5,000円の手頃な金額だとしても、お客さんが一度でも「高い」「勿体無い」と感じてしまえばもう終わり。
最初は「安い!」と思って参加してくれたお客さんも、2ヶ月目以降になって「やっぱりもういいかな…」となれば、その時点で退会です。
売り切り型のサービスであれば1回売ればそれで終わりですが、コミュニティにはサボったら、メンバーさんの満足度が下がったら、ダイレクトに収入に反映するのでシビアですw
だからコミュニティを運営する側は常にずーっと価値提供をし続けて、「このコミュニティに所属したい」「このコミュニティにはメリットがある」と感じてもらわないといけないんです。
これはビジネス初心者にとってはなかなか大変です(笑)
労力と収入が見合わない(コミュニティ人数が少ない時は特に)
月額5,000円×100人なら月収500,000円なので、かなり良さげに見えますがここまでメンバーさんを増やすのに時間もかかります。
最初は10人とか20人とか、もしかすると5人かもしれません。
そんな少ない状態でも既存メンバーさんに満足してもらうために、運営側としては全力でやる必要があります。
新しい企画を立ててメンバーさんを飽きさせないようにしたり、サポートやコンテンツを充実させてメンバーさんの満足度を常に維持したり。
他にもイベントをやるのであれば日時を調整したり、会場を手配したり、地味な雑務もあるので、メンバーさんが少ない時ほど割にあわないことも多いんですよw
だからメンバーさんも少ない、収入にも余裕がない状態でオンラインサロン運営をすると、働いてる割に儲かってないという泥沼にハマってしまいます。
運営者のメンタルが収入にモロ直結する
だけど既存メンバーさんにとっては、「労力と収入が見合わない」というこっちの都合は関係ない話ですよね。
それなのにコミュニティ運営者自身が、収入の不安に押しつぶされそうになり、メンバーさんが増えないことへの焦りや不安ばかりが募って運営をサボればどうなるか?
- メンバーさんがなかなか増えない
- 毎月メンバーさんの誰かが退会する
- 売上が減って焦って、モチベが下がる
- コミュニティの満足度が下がって退会者が増える
こうなってしまえば、安定を求めて始めた継続課金ビジネスモデルはあっという間に破綻します。
コミュニティが安定してなくても耐えられるだけの収入やメンタルを兼ね備えてるなら別ですが、そうでないならおすすめはしません。
特にサポートするのが好きじゃない方、教えるのが好きじゃない方であれば、尚更この状況に耐えられずに挫折するはずです。
最初のマネタイズは売切り型サービスか、個別サポートを売るべし
だからこそ初心者の方におすすめしたいのは、売切り型のサービスか、個別サポートです。
売切り型サービスというのは、PDFや動画でまとめた情報商材・オンライン教材だと考えてもらえればOKです。
「情報商材」に馴染みがない方は「note」と言えばわかりやすいでしょうか。
(情報商材もnoteもネーミングは違いますが、中身は「情報コンテンツ」なので同じものです)
1,000円×50名集めるよりも、5万円を1名に売るほうが簡単
月額1,000円のオンラインサロンで50名を維持させる労力よりも、5万円の商品を毎月1本売るほうが遥かに楽です。
5万円の商品は単価が高いから売りにくいのでは…?と感じる方もいるかもしれませんが、必要性を感じてる人は5万円でも10万円でも買います。
逆に、どれだけ安い商品でも、自分にとってメリットを1mmも感じない商品であればタダでも要りません。
そのためにターゲットの悩みや欲求をリサーチしたり、コンセプトを決めたり、売るための文章・導線作りをしないといけませんが、正しい戦略を立てれば5万円の商品を売るのはそんなに難しい話じゃありません。
仮にアクセスが1,000のうち1本売れるのであれば、単純にアクセスを倍の2,000にすれば2本売れる計算になります。
あるいは、アクセス1,000のままで、コピーライティングを改善したり、売るための導線作りを改善すれば、成約率が上がって3本売れるかもしれません。
薄利多売をして維持することよりも、単価を上げて少ない数でも精度を上げることに注力すれば成約率が1%上がるだけでも、相当売上が増えるわけです。
もちろん、いきなり5万円じゃなくてもいいです。
まずは1万円の商品でもいいから、自分がサポートしなくても完結できる商品を1つ作ってみて、それを売るための仕組み作りから考えてみてください。
投稿が見つかりません。
1対1 or 少数のほうがサポートの質を担保できる
薄利多売をやめることで、負担も減って時間も増えるわけなのでサポートの質を担保できるんです。
一気に複数名を相手にするサポートだと満足度にバラツキがでますが、マンツーマンでしっかりサポートできれば満足度も当然高くなるし。
お客さんが結果を出してくれたら自分も自信がつきますし、お客さんの声が多ければ多いほど自分のブランディングを強化することにも繋がります。
安い金額で中途半端にオンラインサロン始めちゃって、中途半端な気持ちでサポートして、お金も時間も心もズタボロになるくらいなら個別で高単価でしっかりサポートしましょうw
目の前のお客さんにどうやったら満足してもらえるか必死のパッチで考えて、一生懸命向き合っていくほうが自分の器も広がりますし、お金もちゃんと頂きながらサポートの質も落とさずにできるので、こっちのほうが健全です。
「儲かるから」「流行ってるから」という理由でオンラインサロンは続けられない
そんなわけでオンラインサロン(継続課金型ビジネス)のデメリットを中心にお話させてもらいました。
もちろん絶対にやるな!という話ではないですし、最初の段階である程度の人数は集められる目処は立っていて、収入の見込みもありそうなら挑戦してみてもいいと思います。
むしろそんな人は、この記事を読んでないと思いますが…(笑)
とりあえずTwitter上にいるブロガーやインフルエンサーの影響を受けすぎて、「儲かりそうだから」「流行ってるから(みんなやってるから)」という安易な理由であれば、コスパが悪すぎるので辞めたほうが身のためです。
具体的な戦略やビジョンがないまま、何となくオンラインサロンを始めた人たちのほとんどが数ヶ月もしない間に稼げずに閉鎖していますから。
まずはオンラインサロンのような継続課金型ではなく、売切り型で毎月売り続けるための仕組み作りを始めていきましょう。
コメント