パーソナルブランディングの意味丨個人ビジネスで生き残るための方法や事例とは?

これからの時代、いかに「個人に価値を帰属させていくか」が重要なポイントになります。

同じようなモノやサービスが溢れてるからこそ、「何を買うか?」ではなく「◯◯さんだから買う」で選んでもらわないと、個人ビジネスでは生き残っていけません。

そのために必要なのが「パーソナルブランディング」という考え方です。

 

パーソナルブランディングとは?

あなたについて、特定のイメージや印象を人々の中に築き上げる継続した行為を指します。

これは、ある個人が発信するブランディング・メッセージを通して「個人ブランド」を構築し、ビジネスを有利に展開していく方法を意味します。

昔であれば、商品やサービスが良ければ売れる時代でした。

だけど、今の時代は「モノ余りの時代」とも言われてるように、価格競争も激しくなり、インターネットの仕組みも発達してるので、お客さんはどこで購入してもよくなったわけです。

 

同じような商品、サービスがたくさん増えてきてるからこそ、お客さんは手軽にすぐ手に入るところから買いますし、安くて品質が良いものを選ぶはずです。

あるいは、一番有名な人(ブランド力が高いところ)から買うはずです。

 

そんな時代の中で、僕らのような一個人が「知名度」や「価格」だけで勝負しようと思ったら、確実に大手企業や有名インフルエンサーたちに負けてしまいます。

そうではなく、「他ではなくて、”あなた”だから買います」「”あなた”だから選びました」と言われるように、それぞれが「自分の価値」を確立していかなければいけません。

 

例えば、僕の自宅マンションのすぐ目の前には「美容室」があるんですけどもわざわざ僕は、電車で往復1時間かけて別の美容室で髪を切ってもらってます。

理由は、そこの美容室にいる「担当スタイリストさん」に切ってもらいたいからです。

僕は、値段とか、自宅からの距離とか、美容室の知名度ではなく、「人」で選んでいるんですね。

 

このようにパーソナルブランディングを確立できれば、

  • 価格競争に巻き込まれにくくなる
  • 集客が安定しやすくなる
  • リピーターになってもらいやすくなる

こういったメリットがあります。

デザイン面、機能面、価格面だけなら代えはいくらでもありますが、「あなた」という個人で選んでもらえれば代用は不可能なんですよね。

 

個人ビジネスで生き残るための具体的な戦略

パーソナルブランディングを確立する方法は、一言で言うと「コンセプト」を明確にすることです。

もっとわかりやすく言うと、

 

  • あなたは「誰のため」にビジネスをやってるのか?
  • あなたのビジネスによって「どんな悩みや問題」が解決できるのか?
  • あなたは具体的に「どんな解決策や方法」を提供してるのか?
  • あなたのビジネスによって「どんな変化や未来」が手に入るのか?
  • あなたは「なぜ」そのビジネスをやってるのか?

 

これらをしっかり設計した上で、自分が何者であるかを語る。自分のビジネスの存在意義を伝えていくんです。

 

あなたが有名人や芸能人でない限り、不特定多数の人たちから支持を得ることは不可能ですし、自分が好きなように発信しても誰も振り向いてはくれません。

だからこそ自分を理解し、お客さんを理解し、市場を理解し、どういうブランディングであれば自分の価値を活かせるか?を考えていく必要があります。

 

それが決まったら、あとはブログ・SNS・メルマガなどのWEBメディアで、自分のターゲットに対して発信をし続けてください。

いくらコンセプトが定まっても、お客さんに自分の存在を知ってもらえないと意味がないからです。

 

お客さんが「◯◯さんはAの専門家だ!」「Bと言えば◯◯さんだ!」と認識してくれるからこそ、初めてパーソナルブランディングが確立できるんです。

コンセプトの詳しい作り方については下記の記事が参考になりますので、ぜひ読んでみてください。

 

パーソナルブランディング3つの事例

さらに、パーソナルブランディングの事例を3つ紹介します。

うまくいってる人たちの「パーソナルブランディング」を観察していけば、なぜ有名になったのか?なぜ成果が出たのか?ヒントが学べるはずです。

 

事例①:服を売らない店員さんの初心者ファッション塾

個人ビジネスの方で、分かりやすい事例の1つが「服を売らない店員さんの初心者ファッション塾」です。

  • 服を売らない店員
  • 初心者(20~30代男性)ファッション

という明確なコンセプト。

 

自分にコンプレックスがあって自信がない。だけど本当はオシャレしたい。だけど、服屋さんに苦手意識を持っている。

そんなファッションに悩む20~30代男性の心理を理解した上でのブランディングなので、うまいなぁと個人的に思っています。

ブログ内のプロフィールでも「ストーリーテリング」を上手に活用しており、共感を生む発信にもなってます。

 

事例②:島田紳助さん(お笑い芸人)

「紳竜の研究」というDVDで、島田紳助さんがお笑い芸人(+人生)で成功するための方程式を講義した映像があります。

まだ若かりし頃の島田紳助さんが、なぜ爆発的に売れたのか?それは「明確なターゲット選定」があったからなんです。

 

当時は、老若男女すべてのお客さんを笑わせるのが常識だったそうですが、島田紳助さんは俺らの笑いが分かる人たちだけに届けばええ」と、ターゲットを20~35歳の男性に絞ったそうです。

これには明確な意図があり、

  • 劇場に足を運んでくるミーハーのお客さんを笑わせる漫才に満足していたら自分たちのレベルが下がる
  • ブラウン管の向こう側(テレビ)にいる視聴にお笑いと届けられる漫才をするため

という長期的な視点を見据えての、ブランディングだったんです。

 

また「自分たちよりも知名度が上の先輩たちに勝つには、同じことをしていては駄目だ」ということで、敢えて悪役キャラに設定をしていたそうです。

 

事例③:HIKAKIN(YouTuber)

元祖YouTuberといえば、HIKAKINさん。

「ユーチューバー」という職業が出てくる以前から、HIKAKINさんはYouTubeに動画をアップしており、先駆者として一躍有名になりました。

これはYouTuberだけの話じゃなくて、ポイントなのは「まだ誰もやってないところで自分が先駆者になる」という考え方です。

 

ちなみに「ジャンルに特化」したYouTuberたちもたくさんいて、「筋トレYouTuber」だったり、「恋愛系YouTuber」だったり、色んな人たちがいます。

「ブランディング」という視点でYouTuberたちを観察していくと、色んな気付きやアイデアが生まれるかもしれません。

 

パーソナルブランディングは自分を大きく見せることではない

パーソナルブランディングを考える時に、今の自分よりも大きく背伸びをしないと駄目なのか?と勘違いする人がいます。

でも、それは逆に墓穴を掘ることになり、逆ブランディングになってしまう可能性のほうが高いです。

 

ブランディングとは「自分が最大限売れるポイントを活かす」ことなので、過激な発言をして炎上をねらったり、嘘をついて自分の実績を大きく盛ることではないです。

 

  • あなたは「誰のため」にビジネスをやってるのか?
  • あなたのビジネスによって「どんな悩みや問題」が解決できるのか?
  • あなたは具体的に「どんな解決策や方法」を提供してるのか?
  • あなたのビジネスによって「どんな変化や未来」が手に入るのか?
  • あなたは「なぜ」そのビジネスをやってるのか?

基本はここをまずしっかり考えることなので、ぜひ覚えていただければと思います。

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