一部のプロブロガーや起業家たちが「会社員なんてすぐやめて起業しろ」みたいな意見をあちこちで見かけます。
影響力ある人たちの過激な発言を真に受けた人たちの一部は、


って、本当に会社員をやめちゃうことがありますが…辞めないでください(笑)
会社員を辞めてしまったら給料はなくなるどころか、毎月の生活費だけが出ていく。
起業してそれが軌道に乗るまでに、一体どれくらいの時間が必要なのか?は人によっても違います。
どれだけ働いても、売上に繋がらないのであれば収入は0円ですから、普通に考えてリスクが高すぎるんですよね。
だけど、会社員を続けながらリスクゼロで起業する方法はいくらでもある。
むしろ会社員しながらのほうが失敗しにくいので、むしろ会社員しながら起業するための5ステップを紹介しますね。
目次
会社員のアドバンテージを利用しよう
僕も以前に、いまやってるビジネスを一旦ゼロにして仕組みを構築しなおうそうとしたとき、収入が一時的に0円になったので、とにかく毎日必死で仕事をしていました。
週休0日で、とにかく時間があればパソコンに向かってひたすら作業をしてましたね。
起業すれば休みも働く時間も自由に選べますけど、収入がない状態で休んでられるわけがないw
お金は血液であり、ガソリンであり、これが途絶えるということは生きることができないんですから。
これまでのビジネスの経験やスキルがあったから、「今は収入なくてもまた稼げるから大丈夫」って思えてたので良かったですが、もし経験がなかったら毎日焦りに焦りまくってたでしょう。
1~2年遊んでても大丈夫なくらいの貯蓄が十分にあるなら、会社をやめちゃってガッツリやるのもありですけど、貯蓄が減っていくのはやっぱり恐怖ですよ。
だから、よほど起業に自信がない限りは、いきなり会社員辞めようとしなくてもいいんです。
むしろ、会社員しながらであれば毎月必ずお給料は入ってくるし、福利厚生も休みも用意されているから、相当なアドバンテージなんですよね。
しかも、会社員だったら普段は出会うことのない人脈を作れたり、会社の看板を借りて、新しい経験をたくさん積むことができる。
僕も23歳~25歳までは、建築系の仕事をしていたことがあります。
その時は大手ハウスメーカーのリフォーム施工を請け負う仕事で、現場管理を主に担当していました。
年間で億単位の数字を任されたり、普通に生きてたら会えないようなお金持ちの施主さんと関わることができたり、リフォーム関係の社長さんともたくさん話すこともできた。
社会のことも常識も知らないペーペーだった僕が、会社から給料をもらいながら、いろんなことを勉強させてもらえるのは、今になって思えばすごくありがたいこと。
だからその環境を大いに利用して、スキルアップや知識習得をしていけばいいんです。
で、会社以外の時間は自分で好きなように充てられるわけですから、会社終わりの時間と、休日を利用して起業するほうがリスクなく始められるんです。
べつに覚悟とか、気合とか、根性とか要らないんで、今できることを小さく始めればいいんですよね。
僕はそのあたりがわかってなくて、26歳のときに無計画で会社をやめちゃったので、その後はアルバイトしながら何とか生活するのがやっとな時期が3年くらいは続いてました。
せっかく自由を求めて起業したはずが、逆に時間と売上に追われて疲弊するなんて思ってなかったので、昔の僕が目の前にいるなら「とりあえず会社はまだ辞めるな」って言いますね。
会社を辞めずに起業するための5ステップ
じゃあ、もし会社員だった頃の僕に、具体的にどのようなステップを踏めばリスクゼロで起業できるか?
ぜんぶで5段階に分けたので、以下で解説していきますね。
①お金を貰わなくても続けたいと思えることを探す
とりあえず儲かる云々は置いておいて、「お金をもらわなくても自分が続けたい」って思えるテーマを探してみてください。
「好きなことで起業したい」と多くの人は口を揃えて言いますが、どうすれば儲かるか?どんなビジネスが流行ってるか?ばかりを考えてしまうので、やっても長続しない人が多いんです。
モチベーションが続きません、時間がなくて、私には難しい、とできない理由を並べてしまうってことは、結局やりたくないだけなんですよね。
僕もいろんな人にビジネスを教えてきたんですが、「やりたい」って思えることのほうが、人って自発的に勉強するし、困難があっても乗り越えようとするんですよね。
ただ、「業界一の専門家にならないといけない」「日本で一番にならないといけない」と思い込む人がいますが、それは無謀ですw
大企業や大手フランチャイズ店と、同じ土俵で戦っても相手のほうが知名度も資本力も上ですから、普通に勝てるはずがない。
なので、個人が好きなことで起業を成功させるなら、個人商店を作りその狭い界隈で「知る人ぞ知るお店」を目指すようなイメージが近いかなと。
そのために市場を絞り込み、ターゲットを絞り込み、ニッチな分野で強みを発揮できるポイントを見つけていくことです。
じゃあ、そのために必要なのが自己分析、リサーチなので詳しくは下記の記事を参考にしてください。
②本業以外の時間はすべて起業に充てる
じゃあ自分の中で好きなことが見つかってきたら、その分野について勉強して知識とスキルを高めていく。
たまに「初心者でもできますか?」っていう質問を頂くことがあるんですが、「初心者のまま」では駄目なんですよね。
起業するってことは、ある意味では「プロ」として仕事をするってことですから、「素人なんです、初心者なんです」っていう人に、お客さんがお金を払いたいって思わないですよねw
あなたが会社員で取引先の担当から「初心者なので御社の仕事をちゃんとできるかかわかりません」って言われたら、絶対に取引したくないじゃないですかw
だからどんな仕事であっても、絶対に勉強はしないといけないし、スキルや知識は磨かないといけないんです。
それこそ、その分野に関する本を数十冊以上読み込むとか、ネット上にある動画やサイトの情報をくまなくリサーチするとか、いくらでも出来ることはあるはずです。
会社の終わった時間と、休みの日を使って少しづつでもいいから「起業の時間」に当てていってください。
平日は1日2時間、土日はそれぞれ5時間を充てたとすると、週20時間になり、1ヶ月で80時間ほどになります。
これを12ヶ月続けたら、ほぼ1,000時間ですよ。
1,000時間もあったら絶対にスキルアップしてるはずだし、その分野についてめちゃめちゃ詳しくなります。
「1,000時間やれ!」っていきなり言われたら、遠すぎる目標になりますが、細かく分けていったらそんなに難しいことじゃないんですよね。
③実際にサービスを売ってみる(仕事を請けてみる)
勉強するだけだと経験値が積み上がらないので、会社員としての自分ではなく個人としてサービスを売ってみる。仕事を請けてみる。
やっぱり実際に自分でお客さんを獲得して、1,000円でも2,000円でもお金を払っていただくことって、最初は難しいし、多少のプレッシャーみたいなものもあるんですよね。
お金を自分の力で稼ぐことで、会社の給料とは違った有り難みや、難しさも同時に経験することができます。
また、自分の好きなことが本当に需要があるのか?どこをどう改善すべきなのか?は一人で考えてもわからないので、売ってみてお客さんの反応を肌で感じることが大事。
恋愛だって、いくら恋愛心理学とか、モテる会話術の本を読んだところで、「出会いの場」に行かないと「接点」を作らないと、異性とは出会えないわけですよ。
ビジネスも同じで、本やネットで得られることは机上の空論であり、「実践」からでしか活きたスキルや経験値は身につかないんですよね。
今なら「スキルシェア」というサービスを使えば、集客の手段を持たなくても、お客さんを探すことが容易になり自分のスキルや知識を売ることも簡単にできるんです。
下の記事で紹介してる「ココナラ」は全国的にも有名なスキルシェアサイトなので、この機会に利用してみるといいです。
④集客の仕組みを構築する
起業して一番悩むのって、ほとんどの方が「集客」なんですよね。
一時的に紹介などでお客さんを獲得できたり、仕事を受注できても、それが継続できなければ収入は途絶えてしまいますから死活問題に関わります。
異業種交流会に行ったり、外部セミナー、コミュニティなどで人脈を広げていって、そこから仕事をもらえるような関係性を構築するのも1つ。
ただ、僕がおすすめなのはブログを使って「集客の仕組み」をネット上に作ってしまうこと。
検索エンジンから安定的にアクセスが来るように記事を書いていけば、見込み客を自動的に毎日集め続けることが可能ですし、PC1台あればできるので経費もかからない。
ブログは育つまでに半年~1年はかかるのが普通なので、会社員のうちからブログ記事をコツコツと更新していけば、起業後も集客に困ることがなくなります。
またブログを書くことは、学んだことをアウトプットもできるので自分自身も成長しながら集客の仕組みも持ててしまう。
いま僕のクライアントさんやビジネス仲間担ってくれてる方は、ほとんどがブログ経由なんです。
ブログにある記事を読んで、僕のことを知ってくれて信頼してくれて、「この人なら信頼できそう」と思ってもらいやすくなる名刺代わりのようなものですね。
ブログって正直やらない理由がないので、ぜひ今のうちから育てていきましょう。
⑤教わる人を見つける(正しい方法を学ぶ)
「正しい方法を教えてくれる人」を見つけ、その人にお金と時間を投資して学んでください。
ここはケチったら駄目です。
これから「起業」という新しい世界に踏み出して、全くやったことのないことに挑戦しようとしてるのに「自分なりにやる」というのは最も愚かなこと。
教材やセミナーで学ぶ人も多いですが、結局ノウハウをたくさん知っても、自分じゃ理解できないし、実践に落とし込めないから意味ないんですよね。
学校だって先生がいるから成績が上がるわけで、スポーツだって監督やコーチがいるから試合で勝てるようになる。
ビジネスも同じで教わる人がいないと、フィードバックが受けられる環境じゃないと、間違った方向に行っても気づけないので、いつまで経っても成果が出ません。
会社員の時間を利用しながら起業の準備を進めるのはいいことですが、頑張り方が間違っていれば、どれだけ時間をかけてもゴールにたどり着けません。
とりあえずコツコツと継続すればいい、ダラダラと時間をかければいいってものではないので、優先順位を間違えないようにしましょう。
本業の収入を超えてきたら自由に選べばいい
- お金を貰わなくても続けたいと思えることを探す
- 本業以外の時間はすべて起業に充てる
- 実際にサービスを売ってみる(仕事を請けてみる)
- 集客の仕組みを構築する
- 教わる人を見つける(正しい方法を学ぶ)
この5ステップを実践した後に、会社をやめるかどうかは、本業並みの収入が得られるようになってから考えればいいです。
会社からも給料があって、本業も同等以上の収入があり、べつに辞めても辞めなくてもいい状態が、一番最強なんですよね(笑)
あえて自分にプレッシャーかけるために退路を断つ人もいますけど、やっぱりお金のことや精神的な不安を考えると、得策ではないんです。
せっかくの好きなことも「生活維持」のために諦めていく人も多いですから、会社員のアドバンテージをうまく利用しながら進めていきましょう。