「好きなことで起業したい」と興味を持ちはじめて、多くの人が陥るのが「好きなことが見つからない」という問題。
最初は、「こんなことしたいな~」という漠然とした純粋な想いからスタートして、いろんな知識や情報を集めていくうちに、「◯◯でなければいけない」「◯◯が正しい」という正解探しをするようになる。
誰かが求めてるサービスや、社会にとってすごく価値のあることだったとしても、あなた自身にそのやる理由っていうのが合致してないのであれば、そのビジネスは続かない可能性のほうが高いですし、そもそも起業っていう選択肢が正しいのかどうかすらも、怪しい話になってきます。
- そもそもなんで自分がそれやりたいのか
- 起業を通して何を実現したいのか
っていう「やる理由」がないと、結局のところうまくいかないんですよね。
ビジネス始めてみたけどうまくいかない、起業はしたいけど行動に踏み切れないという人が、モチベーションだとか、もっと良いノウハウはないかと、方法論とかテクニックに走ることがありますが、その前に考えるべきことがあると思うんです。
なんでそれがしたいのか、それをビジネスとして取り組む理由ってなんなのかっていう、自分自身の願望や理想をちゃんと自己理解することが必要なので、今回はそれについて語っていこうと思います。
他人の成功を追いかけると地に足がつかなくなる
最初、おそらく多くの人は、現状に対する不満や問題を感じ始めたことがキッカケで、自分のやりたいこととか、自分らしく生きるとか、理想の生き方みたいなものをぼんやりと考え始めたと思うんです。
そっから、本読み出したり、セミナーとかに行くようになると、色んな価値観や考え方に触発される。
こんなものを手に入れたいとか、こんなライフスタイルを送りたいとか、こんな夢を実現したいとか、いろいろと欲求が出てくると、
「今の仕事では限界がある」
「他に良い選択肢はないだろうか」
って視野を広げた結果、、、、「起業」っていう選択肢に辿り着くパターンが多いんじゃないかと思うわけです。
んで、重要なのはここなんですけど、
成功者とかカリスマ的な人の言葉に影響を受けやすい人ほど、自分の理想ではなく、誰かから与えられた理想や夢を動機にして、何かをし始めようとしてしまいます。
多くの人は、ここでドツボにハマります。
よくありがちなのはネットワークビジネスとか、自己啓発とか成功哲学に毒された人たち。
僕は元々ネットワークビジネスをしてましたし自己啓発にハマッていた身なのですが、8~9割の人たちは、セミナーでお勉強したり、仲間で集まって夢を語ることで気持ちよくなっていて、実際に結果に直結する行動を取ってる人は1割です。
僕は8~9割側だったのでネットワークビジネスで結果が出なかったわけですけども・・(苦笑)
べつにディスるつもりはないんですけど(と言いつつ、ディスってますが)、成功者やリーダーから与えられた「夢」に影響されて、「これが正解なんだ」と妄信してしまうパターンの人は沢山います。
海外旅行にいつでも行けるようになりたいとか、タワーマンションに住みたいとか、ベンツに乗りたいとか、よくあるリア充ってやつです。
ネットワークビジネスを例にするならば、「このサプリを広めて健康で平和な社会を創りたい!」と平気で言ってる中途半端なネットワーカーがいたとします。
そういう人に限って「この仕事は私のライフワークよ!(きらきら~)」って感じで、目を¥マークにしながら、相手にとっては必要ないサプリメントを必死に勧めたり、セミナーに勧誘しちゃって、平和な社会どころか、カオスしか生んでいません。
(あなたがその仕事をやめることが一番社会にとって平和なことなんだよって、僕なら言ってあげたいですが。。)
ネットワークビジネスに限らずですが、無理くり崇高な理念を掲げたり、自分の夢じゃない夢を追いかけて、蓋を開けてみたら地に足がつかず行動が伴わない。
あなたもそうなっていないでしょうか?
マーケティングとか、セールスとか、ビジネスモデルとか、そういうノウハウや知識はとてもとても大事なんですけど、その前に大事なのは、冒頭でも書いていた通り、「なんでそれやりたいのか?」っていう根本的な自分自身の願望・動機ってなんでしょうか?
元々、何かやりたいことが明確にあって、スキルや経験を活かしたいっていう人であれば、会社員よりも、起業したほうが早いってことで、行動に移してゴリゴリやる人もいますが、ほとんどは僕も含めて凡人です。
やる理由・動機がないのに、いくらビジネスについて学んでたとしても、よほどの才能の持ち主でない限り、それで結果が出るわけないっていうか、行動できるわけないですよね。
やりたいことは嫌でも勝手にやってる
だって、普通に考えてみてください。
朝起きたら顔洗うし、歯も磨くし、汗かいたら風呂に入りたいですよね?めんどくせーって呼吸するの止めないですよね?
好きな子いたら無意識に見ちゃうし考えますよね?
どうしても買いたい物あったらお金貯めるとか、バイトするとかして何とか買う方法考えますよね?
結局、それがやるのが当たり前、やらざるを得ないからこそ、正直めんどくせーと思っても、必要なら勝手にやりますよね。
「起業」もこれに近いことだと僕は思うんです。
それがどうしてもやりたいって思えるなら、モチベーションとか、やる気がどうとか、やろうか辞めようかとか、考えないと思うんです。
その「動機」が根本的にないから、モチベーションとか、タイムマネジメントとか、目標設定とか、おかしな方向に走ってしまったり、また新しいノウハウとか情報を求めて、インプットばかりの日々を送ってしまうわけなんですよね。
起業を考えてるならば、月10万円規模の小さいビジネスであろうとも、どんなジャンルであろうとも、お給料を稼ぐ為に自分でやらないといけないわけです。
マニュアルもないわけですから、自分で仮説を立てては検証しての繰り返しです。
そんな状況の中で、本当はやりたくないこと、やる理由がそもそもないことを、一人で我慢して続けられるような強靭な精神持ってる人がどれだけいるのか?って話です(笑)
頭でゴチャゴチャ考えた理屈っぽい夢なんて捨ててしまえ
じゃあ、どうすればいいかって言うと、自分が起業を考えるに至った、そもそもの動機やキッカケを思い出すってことが必要だと思うんです。
「世界平和」とか、「社会のため」とか、「○○のために」とか、それっぽいこと言ったほうが、見栄えもいいし、周りからも賞賛されたり、誰かから認めらてもらえそうでしょう。
でも、どれだけ凄いビジネスアイデアだろうが、崇高な理念や壮大な理想だったとしても、「あなた、それ本当にやりたいの?」ってことなんです。
大きな夢とか、理想も大事なんでしょうが、あーだこーだと頭でゴチャゴチャ考えた理屈っぽい願望じゃなくて、もっと素朴な感覚・欲求をまず大事にして欲しいなと思います。
- 彼女欲しい
- お金稼いで余裕がある生活したい
- もっと家族に楽させたい
- もっと認めてほしい
- もっと友達がほしい
- もっと趣味に没頭したい
ぶっちゃけ、ある意味そーいう不純な動機も含めて素朴な欲求を最初持ってたんじゃないですか?
それってダメなことなんですかね?人間なら普通に持つ感情ですよね?
それを見ないフリして、誰かから与えてもらった価値観とか、理想とかを大事にして、自分の欲求とか、やりたいことを無視して、本当にやる気なんて湧きますか?
せっかく人が夢に向かって行動してるのに、「お前はドリームキラーか」って言う人もいるかもしれませんが、他人から与えられた偽りや物真似の夢なんて、ハッキリ言って要らないですよ。
社会性とか、世間体とか、影響力とかよりも、まずは自分の中にある純粋な気持ちに気づくこと。
やりたいことを見つける5つの質問
だからこそ「自己理解」です。
「やりたいことを見つける5つの質問」を用意したので、ぜひ自問自答してみてください
①自分が興味あること、好きなこと、やりたいこと
目標は30個。物、人、体験なんでもアリです。
誰かの評価とか気にしちゃだめです。どれだけゲスいことでもいいです。笑
それがビジネスに出来るかどうかとかも初めは考えないでください。
②逆に自分が嫌いなもの、したくないこと、絶対になりたくないことは?
これも目標30個。
好きなことが見つかりません、やりたいことが見つかりませんって言う人がいますが、それなら、やりたくないことをとことん知れば、消去法でやりたいことが焙り出されてきます。
③「好きなこと・嫌いなこと」のそれぞれベスト5は?
似たようなものがいくつかあるなら、それらをまとめて1つの枠組みしてしまって構いません。
とりあえず自分の中で最も大事にしてる価値観や興味を知るべく絞り込むのです。
④ベスト5が出来たらそれらの共通点や理由を考える
好きなことも、嫌いなこと、正反対のことでも、自分が大事にしてる価値観や共通点が必ず見つかるはずです。
それらの理由が分かってきたら、それをちゃんと言語化するようにしてください。
これまでの事実や経験、行動などを客観的に見て「言語化する」というプロセスが頭の中の整理に繋がります。なので、うまい文章が書こうとしなくてもいいです。
⑤シンプルな言葉でまとめてみる
んで、結局、自分はどうしたいん?っていうことを、シンプルに言葉にしてみてください。
きっと色んな背景や価値観がごちゃ混ぜになってるとは思いますが、余計なもんを削ぎ落とせるだけ削ぎ落として、素朴にどうしたいんだってことを言葉にしてみて下さい。
まあよくある例で言うと、
- お墓にどんな言葉を刻まれたいか?
- 死んだ後に周りからどんな人生を生きた人だったと言われたいか?
っていう風に、「死」を意識して書くと、シンプルに自分はどんな人生を生きたいのかが見えてくるなんて言いますよね。
やり方、書き方は自由ですし、最初は長くなっても構わないので、書きながら自分はどう生きたいってことを言葉にしてみてください。
まとめ
まあ、ここで言いことは、「好きなことで起業」を考えてるならば、純粋な気持ちを大事にしようってことです。
マーケティングとか、コピーライティングとか、商品設計とか、ブランディングとか、ウンチクやノウハウは沢山ありますけど、そーいうのは置いておいて、自分の素朴な欲求、願望をもう一度知ることから始めてみてください。
それらのワークを通して、やりたいことが見えてきたり、ビジネスに出来そうなネタや要素、起業する理由が見つかれば、次にそれを実現するための手段はなんでもいい思うんです。
勿論、やりたい事やアイデアをビジネスへと繋げる方法や考え方は必要なのですが、仮にその行き着いた先がネットワークビジネスだろうが、FXだろうが、せどりだろうが、アフィリエイトだろうが、自分のオリジナルサービスだろうが、なんでもいいんですよ。
これが正しいっていう、答えなんてないですからね。
成功者や誰かの真似をした崇高な理念や目標なんかよりも、「それやりたい」って自分が感じられてるかどうかを優先するほうが重要だと思うので、是非とも「自分だからこそできる仕事」を見つける上での参考にしてください。
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