長年ネットを使わず直接関わる仕事ばかりの人や、リアルの現場に携わってきた人にとっては「ネットの世界」って特殊に感じてしまいがちです。
僕は「情報発信ビジネス」というものを通して、その人の生き方や経験を仕事にする方法を教えていますが、情報発信ビジネスに対する偏った見方をされる方もけっこういます。
例えば、
- 「ITに詳しい頭が良い人がやるもんだ」というイメージもあれば。
- 「ヒルズ族みたいなギラギラした人がやるもんだ」というイメージもあれば。
- 「キラキラ女子起業みたいなラグジュアリーな人がやるもんだ」というイメージもあったり。
こんな感じですね。
だけど、本当はそんなことなくて、情報発信ビジネスを「ネットだけの世界」という括りで見るんじゃなくて、「商売」という括りで見るべきなんです。
もしあなたが情報発信ビジネスに対して「特別感」を感じてるなら、その概念自体を変えていく必要があります。
情報発信ビジネスは「手段」でしかない
情報発信ビジネス=アフィリエイトする、コンテンツを売る、ブログ書く
みたいな断片的なイメージで捉えてる人が多いんですけど「情報発信」っていうのは手段の1つでしかないんですよね。
例えば、ネットがない時代であれば、
- まずお店を構えて、
- 商品を仕入れして陳列して、
- 広告チラシを配ったり、
- 営業活動したり、
- 足を使って、
- 具体的なブツがあって、
初めて成立するものでした。
もしカフェをやるのにも開業資金とか設備投資とか、いろんなコストをかけてようやっと完成する。
だけど、「ただカフェを作ればそれでお客さんが来るか?」っていうとそうではなくて。
そのカフェの売りを考えたり、どんなお客さんをターゲットにするか考えたり、メニューを考えたり、仕入れコストを抑える工夫をしたり。
試行錯誤しながら、それでも毎月の出費は必ず発生するわけで、開業のときに借りたお金の返済もあって、やりくりするのがかなり大変。
でもインターネットができたことによって、それらを効率化することができたわけですよ。
- お店はネット上にすぐ作れる(ブログやSNS)
- アフィリエイトやなら仕入れがいらない
- 広告かけなくてもブログやSNSで宣伝できる
- ネット上で世界中の人へ営業できる
- 知識やスキルを提供するサービスなら無限に作れる
こういったメリットが情報発信ビジネスにはあるわけです。
ブログやメルマガをやるのにも、コストはほぼ掛からないですし、「情報」が商品(コンテンツ)になるので記事を作ったり、動画撮ったりするのも原価が掛からない。
いくらでも失敗できるし、いくらでもテストすることができるし、原価がほぼないので、売上はほぼ自分の利益です。
だからインターネットを使ったビジネスってすごく魅力的だし、ハードルが低いからおすすめなんですね。
で、多くの人は「情報発信ビジネスで儲けたいから」でやろうとするんですけど、違うんですよね、根本的には。
- こんな商品があったら喜んでくれる人が増えるんじゃないか
- ◯◯で困ってる人のためのサービスを提供したい
っていう最初の目的がまずあって。
それらを広めるために「じゃあネットを使って多くの人に広めていこう」「自分の存在を認知してもらおう」ということで情報発信をする。
これが正しい情報発信ビジネスの在り方だと思うんですよ。
自分がもしお客さんの立場だったときに、「儲けたいから情報発信ビジネスやってるんです」っていう人から買いたいですか?
僕だったら絶対嫌です。
でもみんなそこに気付いてなくて、目を¥マークにしながら「どうやれば儲けられるか」「どうやったらマネタイズできるか」ばかりを考えがち。
もちろんお金を稼ぐためにやるのも1つなんですけど、べつに手段なんてどれも一緒なんですよ。
ブログやSNSで発信して集客して、メルマガに読者さん集めて、そこで商品やサービスを売る。
シンプルにいえば、情報発信ビジネスはこの仕組みを作っちゃえばいい。
ただ、前提として「お客さんがいないと成立しない」わけなので、情報発信ビジネスだろうが、普通の仕事と考え方はなんら変わりないんですよね。
自分がどの分野で人の役に立ちたいかを考える
だからこそ、自分がどの分野で、誰の役に立ちたいかを考えるべき。
ここでポイントなのは、役に立てることじゃなくて、「役に立ちたいこと」なんですよね。
正直、儲かる方法なんていくらでもあって、人の悩みに対して解決策を提示すればお金を頂ける可能性はあるわけです。
- ハゲの人に、髪の毛が生えてくる方法を教えるとか。
- ニキビで悩んでる人に、美肌になる方法を教えるとか。
- お金稼ぎたい人に、アフィリエイトを教えるとか。
だけど、それ自分がやりたいか?って考えたときに、やりたいことじゃなかったらシンドイだけですよね?笑
「記事を書くモチベーションが湧きません」「ぜんぜんやる気が起こりません」っていう人の話を聞いてると、
- 儲かりそうだと聞いたからやってる
- なんか流行ってるらしいからやってる
- メンターからコレやれって言われたからやってる
みたいな感じで、自分が全く興味ないことをやってる場合がけっこうあるんですよ。
そんなやらされ仕事で、どうやってお客さんに価値提供してお金をいただくのか?って考えたら無理じゃないですか。
もちろん「仕事だと割り切って」興味がないことでもやれちゃう人もいます。
僕も数年前に、「お金を稼ぐには情報発信が最適なんだ」という意識がどこかにあって、転売ビジネスに情熱はないけどその方法を教えていたことがありました。
その結果、稼ぎ方を教えることで、お金やメリットを目的に僕のところに集まる人が増えて、価値観が合わない人と関わっててしんどかった部分もあったんですよ。
で、「これってオレじゃなくてもできるやん」って気付いちゃって辞めたんですよね。
短期的にお金を稼ぐだけなら情報発信ビジネスにこだわらなくても、アルバイトとか、割のいい仕事を探せばいいわけです。
だけど、自分のやりたいことを表現するためにやっていくのであれば、仕事として長く続けていけるものを考えていかないといけない。
それを見つけるポイントは、
- 自分がやりたいって思えること
- 自分の経験から誰かの役に立てそうなこと
ここから考えるべき。
情報発信ビジネスとリアルの垣根をなくそう
ちなみに、情報発信ビジネスだからといって、ブログやSNSだけが活動の媒体でありません。
ネットを使えばもちろんリーチできる範囲は広がりますが、リアルでお客さんを見つけてきたり、仕事を探してきてもいいんですよ。
僕のビジネスコミュニティにも音楽の情報発信をしてる方がいますが、You TubeやSNSで発信もしつつ、リアルでも居酒屋でライブ演奏したり、イベントの手伝いをされたり1つのやり方にこだわってないんですよね。
ネットで知った人がリアルの活動も知ってくれるし、リアルで知り合った人がネットの情報も見てくれるようになる。
結局、これも音楽の情報発信を「ネットビジネス」という括りで見るんじゃなくて、1つの仕事として捉えられてるからリアルとネットの垣根を超えられるんですね。
ブログだけ書けばいいとか、SNSだけやればいいとか、そういうのって自分の可能性を狭めちゃうので勿体ないですよ。
もちろんブログやSNSを育てていけば、それはネット上の資産になるし集客を手助けしてくれるので必要なんです。
でも、最終的には情報発信を利用してどんな活動をしていきたいか?どんな仕事をしたいのか?のほうが大事なんです。
ネット検索したり文字打てる人なら誰でも情報発信できる
あと情報発信ビジネスって、べつにそこまで難しいITスキルはいらないです。
「私、WEBが苦手なんです」って言ってる人って、情報発信ビジネスに対するハードルを勝手に上げてしまうので、最初から無理って思ってしまってる人もいますけど、これ勿体無いですよ。
例えば、「分からないことを検索することがそもそもできない」とか、「キーボードってどうやって入力するの?」とかのレベルなら、ちょっと厳しいですがw
普通に分からないことをネット検索できたり、文字を打てたりするくらいなら全然大丈夫です。
それよりも大事なのは、「素直に学び続けていこうとする姿勢」です。
初めてのことに挑戦するということは、当然知らないことのほうが多いわけで、いきなり最初から完璧にこなそうなんて無理なんですよ。
今稼いでる人たちだって、最初はみんな初心者です。
アルバイトでも、勉強でも、スポーツでも、知らないことを1つ1つ調べて覚えて、誰かに教わりながら知識を増やしていくから、徐々にできるようになるわけであって。
「WEBが苦手だから~」とか「初心者だから~」とか、そーいうのは出来ない理由にはなりません。
やろうとする気があるか、覚えようとする気があるかどうかだけ。
情報発信ビジネスを「商売」と捉えることからが本当のスタートです。
そこをすっ飛ばして楽してうまくいく方法ばかりを探してる人がいるから、真面目にやれる人が最終的に勝つんです。
ネットビジネス・アフィリエイト・ブログ・SNSとか、凝り固まった方法に囚われずに、柔軟に考えてもらえればと思います。
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