たこ焼き屋さんのホームページ作ることになった。頑張ります。 pic.twitter.com/rJb9enOril
— 桑名世大(seidai kuwana) (@aso_sei) 2019年3月15日
最近、たこ焼き屋さん(飲食店)のホームページ制作の仕事を請けることになりました。
そのたこ焼き屋さんは創業60年以上の歴史あるお店で、ホームページもないのに毎日大繁盛してます。
近くのオフィスビルで働くサラリーマンや、出張で大阪に訪れた人たちが、毎日のように通ってくれるほど大人気のお店です。
現在1店舗しかないのですが、今後店舗数を増やしていく事も考えると「ホームページはないよりあったほうが信用にも繋がる」ということで相談されました。
※ちなみに知り合った経緯は、僕の知人がそのたこ焼き屋さんのオーナーさんと繋いでくれたのがキッカケです。
オーナーさんの話を聞いてみると「わかりやすいシンプルなホームページでいい」とのことだったので、試しにWordPressでデモサイトを作ってみたんですよ。
そしたら「めっちゃいいです!ぜひお願いしたいです!」とかなり前のめりな感じになって、ホームページ制作を引き受けることになりました。
ただ僕はホームページ業者じゃないし、WEBデザインにめちゃめちゃ詳しいわけでもない。
だけど、ホームページ制作の仕事を任せてもらえることになった。
なぜそれが出来たか?というと「お客さんは難しい知識を求めてるわけじゃない」からです。
ここを勘違いしてしまうと、せっかく良いスキルや経験があってもお金にならないままジリ貧状態になります。
ホームページ制作の業者は説明がわかりにくい
たこ焼き屋のオーナーさんが言ってたのは、「ホームページ業者の説明はわかりにくい」ということ。
正直なところ「そのメニューいらないよね?」っていう項目を料金表に載せていたり、詳細不明な謎の工程があったり、自分たちの利益を上乗せする事ばかり考えてて、お客さんに不親切な業者も多いんですよ。
それと色んなホームページ業者の料金表を見ても、カタカナばかりで、意味のわからん専門用語が羅列されてて、意味がわかりにくいものが多い。
- SEO内部対策
- サーバー、ドメイン管理
- レスポンシブ対応
- VI設計
- キラーコンテンツ
- オウンドメディア
- カスタマージャーニー
- データマネジメント
WEBのことをある程度知ってるお客さんなら、上記のような言葉も意味は伝わると思います。
だけど、「ホームページをお願いしたい」と思ってるWEBに弱い人に対して、WEBの専門用語を使っても理解できないいんですよね。
難しい言葉や専門用語を並べて、ホームページをカッコよくスマートにしてるんだけど、お客さん側からすると「意味不明」と思われてるサイトってすごく多いんです。
魅力や価値を伝えるためのホームページを作る仕事なのに、製作者側の人たちが自分の価値を伝えられてない、っていうカオスな状態です。
ドリルを買う人が欲しいのは「穴」である
マーケティング業界の中で「ドリルを買う人が欲しいのは穴である」という有名な言葉があります。
たこ焼き屋のオーナーさんの要望は「わかりやすいシンプルなホームページ」です。
これをドリルの話に置き換えるならば、
WEBの専門用語や知識を知りたいわけじゃない。
自分の理想に合ったわかりやすいホームページが欲しい。
これだけなんです。
だから僕は、まずそのオーナーさんが求めてる形や理想はなにか?ということだけを汲み取って、それをホームページにどう反映させれるかだけを喋りました。
こちら側のホームページ制作に必要な工程や作業なんて、オーナーさんにしては関係ない話なので、あくまでも必要最低限のことしか喋りません。
- だいたいいつまでに完成できそうか
- オーナーさんのほうで準備してほしい資料や作業はなにか
- もし◯◯なケースがあったらここはご協力お願いします
- ここまでは対応できるけど、それ以上の要望があれば別途相談です
などトラブルを回避するために期限や約束事だけ伝えておく。
それと「ホームページは良いのはわかってるけど…」という人も多く、「集客できます」「宣伝効果があります」だけでは提案として弱いんですね。
弱いというか、人によってメリットに感じるポイントは違うから、そのお店・人に合わせた理想を見せないといけないんです。
そのオーナーさんの場合は、「集客には正直困ってない」という話だったのですが、スタッフ教育や人材募集の悩み、今後の新店舗オープンにあたっての不安を持っていました。
他にも、「なぜわかりやすいシンプルなホームページ」を必要としてるのか?その言葉の裏側にはなにか理由があるのか?ちゃんと意図を探ったんです。
で、そのホームページを持つことによってどんなメリットがあるのか?お店にとっても、オーナーさんにとってもどんな利益をもたらしてくれるのか?などの理想の未来をイメージを伝えた。
べつにホームページやWEBに関する詳しい話なんてしてないですが、ただ話をちゃんと聞いて相手の要望に合わせた提案をしただけで、「ぜひ!お願いします!」と言っていただけたんです。
専門のホームページ業者さんに比べれば、僕の技術や知識なんて大したものではありません。
WordPressが触れて、多少WEBの知識があるくらいです。
今まで「ホームページはよくわからない」と敬遠してたオーナーさんが、「ホームページを作ってほしい」と価値観が変わったのも、「ドリルの穴」が明確にイメージしてもらえたからだと思ってます。
あなたの当たり前は他人にとって当たり前じゃない
これ、ホームページに限らず、なにかを売る仕事をしてる方・情報発信ビジネスをしてる方にとっても大事な話で。
知識や経験、資格がないと売れないんじゃないか?と勉強を一生懸命してても、売上には繋がらないんですよね。
たしかに相手に価値提供できるスキルや経験は大事なんですが、じゃあどこまで高めればいいの?って考えてもキリがないんです。
だって上には上がいますし、その業界のトップと比べられたら勝てるわけもない。
経験や実績はたしかに信用を与える1つの手段にはなりますが、でも最終的には「自分の理想を叶えてくれる人かどうか」がお客さんにとって大事なんです。
「理想」と聞くと難しく感じるかもしれないですが、さきほどもお伝えしたように「人によって理想は違う」ので、まずあなたのお客さんは誰なのか?どんな悩みや状況なのか?をちゃんと把握することです。
相手のことを理解できていれば、いま自分が持ってる武器でも十分に貢献できるケースって意外とあるんです。
WordPressのことを全く知らない人からすれば、「WordPressでサイトが作れる」というだけで価値を感じる人もいます。
女性に苦手意識を持ってる人からすれば、「マッチングアプリで女性をデートに誘える」というだけで価値を感じる人もいます。
英語が喋れない人からすれば、「英語で日常会話やコミュニケーションができる」というだけで価値を感じる人もいます。
あなたにとっての当たり前って、他人からすると「当たり前じゃない」ので、周りの凄い人と比べるんじゃなく、自分の目の前にいる人のためにできる事を考えてあげてください。
そのためにちゃんとマーケティングやセールスを学んでください。
「価値を正しく伝える力」が身につけば、あなたの今のスキルや経験でも他人のために貢献できることは沢山ありますから。
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