「自己啓発本なんて読んでも意味ない」…って言葉は嫌というほど耳にしてるんじゃないでしょうか。
僕も以前は自己啓発本を読み漁るだけの「意識高い系」になっていた時期があり、途中で「自己啓発本なんて意味ねー」と思っていた。
だけど、それは当時の僕の理解力やレベルが低いだけだったんですよね。
根本的には「自己啓発本の内容自体に意味がない」わけではないんです。
だって凡人の僕が、世界や日本を代表する経営者やリーダーたちの言ってる内容を全て理解できるほど、優れた人間なのか?
「いやいや、そんなわけないないよなw」ってことに、ここ最近やっと気づいたんです。
目次
自己啓発本を読んでも意味ない2つの理由
自己啓発本を読んでいるのに人生変わらないのは、
- 自己啓発本の内容を正しく理解できてない
- 自己啓発本の内容を実践していない
この2つのどちらかに当てはまるケースが多いです。
そしてこの状況に陥る時は、自己啓発本に問題があるのではなく「自分自身」です。
①自己啓発本の内容を正しく理解できてない
自己啓発ジャンルで大ベストセラーの「人を動かす」。
例えばこの本には、
●人を動かす唯一の方法は、その人の好むものを問題にし、それを手に入れる方法を教えてやることだ。
●議論に勝つ最善の方法は、この世にただ一つしかないという結論に達した。その方法とは──議論を避けることだった。毒ヘビや地震を避けるように議論を避けるのだ。
●「敵をつくりたければ、友に勝つがいい。味方をつくりたければ、友に勝たせるがいい」 その理由──人間は誰でも、友より優れている場合には重要感を持ち、その逆の場合には、劣等感を持って羨望や嫉妬を起こすからである。
●人から押しつけられた意見よりも、自分で思いついた意見のほうを、我々は、はるかに大切にするものである。すると、人に自分の意見を押しつけようとするのは、そもそも間違いだと言える。暗示を与えて、結論は相手に出させるほうが、よほど利口だ。
このような話が書かれています。
たしかに書いてあることはわかりますが、じゃあ「具体的な事例などを交えながら説明してください」と言われたら、、、当時の僕なら答えることはできません。
でもなぜか、1回読んだだけで「わかったつもり」になっているんですよね。
「良い話を聞いた」「勉強になった」なんていうのは全く意味がなくて、ただ気持ちよくなってるだけなんです。
一時的な感情を満たしてるだけに過ぎなくて、本当の意味で知識とか経験値として貯まってるわけじゃないんです。
②自己啓発本の内容を実践していない
当たり前のことなんですが、本で学んだことをどれだけ「実践」できてるかどうか、ここに尽きます。
わかったつもりになっていても、実際にやってみたら「思い通りに結果にならないこと」ってよくあるはずなんです。
これって「理解できていない」んですよね。
人間って基本的に「努力したくない生き物」ですから、気持ちは分かるんですよ。
「実践が大事だ」とわかってても「手軽に、カンタンに、こうすれば上手くいく」という魔法をどうしても期待してしまいます。
でも、そんなのはないんです(笑)
- いくらサッカーの本を読んでも、練習しないとサッカーがうまくならない一緒
- いくら参考書を読んでも、問題集を解かないとテストの点数が上がらないのと一緒
- いくら恋愛マニュアル本を読んでも、出会いの場に行かないとパートナーを見つけられないのと一緒
だから「実践が大事」っていう話が、いろんなところで口酸っぱく言われてるんです。
自己啓発本の意味を理解し始めたのは3年後だった
当時の僕はろくに実践すらしようとせず、わかったつもりになって、「自己啓発本なんて意味ない」って口だけ男だった。
そんな僕よりも、遥かに人生の先輩である人らの意見を「意味がない」と一蹴して、「自分はできてる・わかってる」なんておこがましいにも程がありますよね(笑)
でも実際、起業をしてみていろんな失敗や経験を重ねていく中で、会社員時代よりも何倍もの収入を稼げるようになってから、ようやっと「自己啓発本の意味」が腑に落ちてきたんです。
自分のレベルが上がると、情報の受け取り方や価値の感じ方が凄まじく変わります。
逆に、自分のレベルが低いままでは、レベルが高い情報を受け取っても、そもそも理解できないし、実行できないんです。
「レベル上げる」ってイメージしにくいかもしれませんが、とにかく目の前のことを1つ1つやっていくしかないんですよ。
僕であれば、「起業してお金を稼ぎたい」という目標があったので、そのために必要な行動を順番にこなしていっただけ。
初めてブログを書く、初めて動画を撮る、初めてメルマガを書く、初めて商品をセールスする、初めてアフィリエイトする…etc
それらの過程の中で、
- どうすれば人の心を動かせるのか
- どうすれば自分に興味を持ってもらえるのか
- どうすれば自分を信頼してもらえるのか
- どうすればお金を払いたいと思ってもらえるのか
- どうすれば価値を感じてくれるのか
これらを1つ1つ学びながら実践していったんです。
そうしたら次第に、できなかったことができるようになっていって、収入がだんだんと増えていったんです。
そのレベルが上がった状態で、今まで理解できてなかった経営者たちの言葉を聞くと「あ~、そういうことか」と腑に落ちることばかり(笑)
改めて自己啓発本を読んだり、過去に買ったビジネス教材を見返したりすると、新しい発見がたくさんあるですごく面白いですね。
自己啓発本を完璧に理解する必要はない。まず1項目だけ。
じゃあ当時のレベル低かった僕は、自己啓発本をどう活用すればよかったか?
『全部理解しなくてもいいから、まず1つのことをできるようにする』
これしかないんですよね。
これは「今の僕」も意識してやってることなんてですが、何百ページにもなる情報量を一気に理解して、完璧に実行するなんて不可能です。
何冊も何冊も本を読んだところで、ほとんどが中途半端な理解で終わるだけですから、まずは『1つ』だけをやる。
例えば、『嫌われる勇気』の内容を学ぼうと思った時はどうすればいいか。
第1章だけでも、これだけの項目があるわけです。じゃあこの中の1つだけをピックアップする。
第1夜 トラウマを否定せよ
- 知られざる「第3の巨頭」
- なぜ「人は変われる」なのか
- トラウマは、存在しない
- 人は怒りを捏造する
- 過去に支配されない生き方
- ソクラテスとアドラー
- あなたは「このまま」でいいのか
- あなたの不幸は、あなた自身が「選んだ」もの
- 人は常に「変わらない」という決心をしている
- あなたの人生は「いま、ここ」で決まる
仮に、「人は怒りを捏造する」の項目を選んだなら、それだけをひたすら読み込んでいく。
プライベートや仕事など、普段の人間関係の中から、学んだことを実践して、附に落としていく。
これをするだけで、自己啓発本の内容が理解できるようになります。
どの本でも言えますが、1冊の本に書かれてるテーマって根本的には同じところに行き着くんですよ。
なので、中途半端に全部を理解しようとするより「1つを極める」ほうが理解が深まるんです。
この読書法はかなり使えるので参考にしてみてください。
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